先日、長年訪問に伺っていたご利用者さんが生涯の幕を閉じられました…
私たちが訪問する前から、ご家族は数年介護生活をされていました。
訪問した当初の「本当に熱心なご家族だな」という印象を今でも覚えています。
私たちが訪問するのは、１週間のうちでも５～６時間…それ以外の１６０時間以上はご家族が愛情いっぱいで介護されてます。
現代医療をもってしてもこれ以上の治療はみつからないと宣告されても、ご家族は今ある命を大切にしていこうとされました。
そんなご家族とご利用者さんの姿に私たち訪問看護師、理学療法士はたくさんの学びをいただきました。
スタッフそれぞれ、思い悩むこともありました。
ご家族の想いに寄り添いつつも、看護師としての倫理的判断と交錯したこともありました。
しかし、振り返れば…
そんな葛藤のなか、私たちのケアリングの力がより育まれていったと感じています。
在宅だからこそ、これほどまでの自己治癒力を引き出すことができたご家族の愛情に尊敬の想いと、訪問看護師として成長させてくださった感謝の想いでいっぱいです！
亡くなる数日前に金婚式を迎えられたそうです。その50年前の結婚記念に植えられた薔薇が、毎年咲き誇っているお庭を通ってお宅に入るのが楽しみでした…。

本当にありがとうございました。